消費税増税されれば,されるほど・・おいしい市場とは?
昨日,消費税増税対策セミナーに参加してみました。
不動産業もまだまだ未熟者ですが,経営者としても勉強が必要と思い参加しました。
いや〜,本当に面白かったです (^_^)v
セミナーの案内で,インターネット,SNS(ソーシャルネットワークサービス)の活用術みたいな事が並んでいたので,自社ホームページの宣伝方法に参考になれば程度の期待感で臨みました。
講師の『河辺(かわべ)よしろう』氏とは
ランチェスターマネージメント株式会社 代表取締役
日本の大学を卒業後に渡米,クラーク大学にてマーケティングを学び帰国。
食品メーカーの新製品企画開発研究員として様々な食品開発に携わります。
その後,東証一部上場の商社勤務を経て,オーガニックFCチェーン&コンサルティングの会社として独立(2004年)。
専務取締役,商品開発営業担当として同社を約1年半で資本金1億円,社員100名超の規模に育て上げ,海外にも進出します。
自らの体験から経営戦略の現場での落とし込みをテーマに3人の電気屋さんから13万人の大手企業まで幅広く指導しています。
このように多数の事業を成功に導いている実績からでしょうか,一つ一つの言葉に非常にリアリティがありました。
それと,「間」のとりかたがテンポよく絶妙です。「話に引き込まれる」というのは,こういう事なんだな〜,と聞きながら納得していました (*’ω’*)
自分なりに,このセミナーで印象に残った経営ポイントを備忘録的にあげておきます。
・「地域密着店」を謳って売上が伸びていないところは,実は地域に密着したレベルに到達してはいない。アフターサービス不足が不足しているので,顧客満足度を向上できないことがリピート率の低下となり,結果として売上高の低下となっている。
・顧客対象(見込み客)は広告方法,営業活動含めて予めイメージを絞りこんでおくこと。その商品・サービスを求めるために,日々現実に行動をおこしている人でなければ,最終的な優良顧客とはなり得ない。
・「商品は良いのだが,広告宣伝が悪くて売れない」と思うのではなく「商品に魅力がないことに早く気付き,商品力の向上,サービスの差別化,売り方の差別化」を考えることが経営改善への第一歩となる。
などなど,文章にすると説教じみてしまいますが (^^;)
河辺氏は,色々な(成功)企業例を引き合いに出しながら話されるので,おもしろおかしくアッと言う間に2時間が過ぎてしまったという感じです。
企業努力の一例では,Amazonの即日配送サービスに触れており,
あのサービスは顧客の過去購入商品履歴をリサーチし,次に購入しそうな商品ジャンルを予め近くの配送センターに在庫としてストックすることで実現しているサービスであること。
最後に,タイトルにある「消費税増税されればされるほど急成長する(おいしい)市場って何だかわかりますか?
正解は個人間売買(オークションなど)です。事業者,法人取引以外は消費税がかからない部分に着目する人が急増中だそうです。
不動産業界で近いものと言えば,中古住宅の仲介物件ですね(土地は原則非課税)。仲介料は発生しますが,建物代金に消費税は発生しません(居住用住宅の場合です。事業用建物は課税されます)。
当社の記念すべき仲介物件第一号も中古住宅でしたが,問い合わせ件数が一週間で10件近くもありました。
今考えると,新築住宅と違って値ごろ感があるのはモチロン,消費税8%分が課税されないというのは,「支払い総額として,かなりのアドバンテージがある商品」として映るのでしょうね。
自分が気が付いていないだけで,旬の取引市場にはそれなりの理由があるんですよね (#^^#)
逆にそのことに,人(同業他社)より早く気づくこと,常に情報アンテナを張り巡らせておくことが経営者として必要かなと感じながら帰路につきました。