中古住宅,内覧者質問あるある(パート1)
中古住宅の内覧中によくある質問パターン
中古住宅で,内覧問い合わせ件数はソコソコあるのに成約まではたどり着けない物件が,往々にしてあります
そのような物件は,内覧者様が仲介不動産業者に質問してくる一定のパターン(法則と言ってもよい)のようなものが何点かあります
逆に言えば,このお客様の質問パターンをクリアできれば,購入いただける可能性がぐーーんと高まるということになりますので,早期売却を望む売主様にとってはヒントになるかもしれません
中古住宅内覧者のあるある質問1
「これって,購入引き渡し時までにクリーニング入るんですか?」
これは,売主様の物件が
「想像以上に汚い❕」
「キレイにして欲しい❕❕」
「こんな状態で売る気なんですか❕❕❕」
という内覧者様の悲痛な叫びです(汗
人間だれでも,自分が住むことになる空間は,最初だけでも(住みながら汚くなっていくパターンは抜きにして、、、)キレイな状態を望むものです
売主様がご自宅や相続した実家などを売却する場合には,是非とも家を「商品」として内覧者様に購入いただくということを意識していただきたいと当社は思います
できる限り「商品」を磨く=掃除をしてキレイにする,ということを徹底していただくことが早期売却に結びついていくことになります これは一見して地味な作業ですが,非常に重要なことだと思います
中古住宅内覧者のあるある質問2
「これって,購入引き渡し時までにクロス貼り替えしてもらえるんでしょうか?」
この質問には,内覧者様の心理として,2つの意味が含まれています
1つ目の意味は,単純にクロスの汚れが気になるレベルであること,そしてクロスがキレイになった状態でないと,売り出し価格は割高に感じているということです
一般的な住宅の延床面積を30坪とした場合,室内クロスの全張替に要する費用はクロスのグレードにもよりますが,おおよそ50~70万円といったところでしょうか
このような質問を内覧者様から頂戴した場合は,売主様から価格の改定を内諾いただきクロス施工費用分を値下げして価格の再提案をさせていただくか,物件引渡前までにクロス施工することを条件にして売買契約を締結し,引渡し前までにクロス施工するという段取りを踏みます
クロス施工を実施する場合,売買代金決済時(売主様に現金が入るタイミング)で クロス施工費用も同時精算する段取りを組むと,売主様の一時費用持ち出しの負担感も少なくなります
2つ目の意味合いは,売主様側には盲点になりやすいのですが「室内生活臭が気になる~」という,内覧者様の魂の叫びだったりします
クロスというのは,単純に壁下地材の保護材の役割だったり室内インテリアのアクセントをつける役割があったりするのですが,室内の生活臭をクロスが吸収するという性質も持っています
各家庭の生活臭というのは,そこに住んでいる方には気にならない(人の鼻は慢性的な臭いには鈍感になります)ものです
しかし,他人には異臭にしか過ぎないわけであり,その臭いを絶つためには,臭いを吸収したクロスを廃棄し張り替えるしか方法がないわけです
臭いというのは,人の五感に訴えかけてきます
そういう買主側の潜在需要に応えるために,当社売主となる自社物件 (ハイパー再生住宅IEYA,AKIYA)は,中古再生住宅の商品価値を上げるためには費用対効果が非常に高いものとして,室内クロスの全張替施工を標準仕様としております
仲介物件の場合には,売主様にはそのことのメリットを十分に説明させていただき,クロスの汚れが目立たない場合であっても,極力クロスの全張替施工をおススメしています
注意点としては,汚れの目立ったところだけをクロスを張り替えるという方法は,汚れは解消できても室内生活臭の駆除効果が得られません その結果,異臭が残る中古住宅という「商品」としては魅力が半減した状態で仕上がります
リフォームの意味を,中古住宅の商品価値を最大限に引き上げる作業という観点で見た場合には,内覧者様の期待するほどのコストパフォーマンスが得られないことになります
クロスについては,やると決めたら徹底的にやることをおススメします
次回,中古住宅,内覧質問あるある(パート2)に続きます