トモ子さんの不動産教室 第一話 建ぺい率ってなに?
建ぺい率とは
昨年、二人目のお子さんを授かったトモ子さん一家です。
アパートでは手狭に感じ始めたため,マイホームを購入する決心をしました。
さっそく夢のマイホームの購入にむけて,理想の土地探しからスタートです。
今日は,むつ市内にある不動産屋で情報収集です。
店内に入ります(不動産屋って行く機会があまりないから,ちょっとドキドキするわね・・・・)
不動産屋が,何件か土地の情報を持ってきました。
トモ子さん
「この土地は〇〇坪ね・・・!こちらの土地も同じくらいの広さね。値段もそれほど変わらないし、場所もなかなか便利そうねー ♪ ♪ 」
「でも、このケンペイリツって項目なにかしら?、、、こっちの土地は50%、こっちの土地は70%ってなってるけど、、、ヨウセキリツって項目もあったわ。これもこちらの土地は80%、こっちの土地は200%って・・・数値が少し違ってるし、これって土地選びに何か重要な数字なのかしら・・・??」
無垢のき不動産
「トモ子さん、こんにちは。無垢のき不動産合同会社(むくのきふどうさんごうどうかいしゃ)担当の米田(よねた)と言います。
これから、トモ子さんといっしょに、不動産取引に関する基本的な知識について勉強していきますね。
最初は建ぺい率について説明しますね。」
建ぺい率とは,土地(敷地)の広さを100%としてみて,何パーセントまでの大きさの建物(一階部分の広さ)を建てられるかという数値になります。
「建ぺい率とは、敷地面積に対して、どれくらいの広さの建物をたてることが許されているかを示す数値です。」
上記の例では、100平方メートルの広さの土地で、建ぺい率が50%であれば50平方メートルまでの広さの建物がたてられます。
建ぺい率が70パーセントであれば、70平方メートルまでの広さの建物がたてられるという具合です。また、角地の場合は10%緩和されます。設例の場合ですと,建ぺい率は、それぞれ60%、80%となります。
※建物を建てる土地が所在する都道府県や市区町村によって、それぞれ「角地」の定義が異なりますので、確認が必要です。
つまり、建ぺい率の数値が大きいほど、敷地いっぱいに建物をたてることができます。
自分の所有している土地を最大限に活用して、広い建物をたてたい場合は、建ぺい率が大きい土地を購入するのも、一つの選択肢ですね。
ただ、ひとつ注意点です!
建ぺい率の数値が大きい土地は、隣接の土地も建ぺい率が大きいということです。これは、どういうことかと言うと、、、
隣り合った土地どうしで、建ぺい率の制限いっぱいに建物を建てると、建物と建物が接近することになるため、圧迫感を生じる可能性は高くなります。
建ぺい率は家を建てるうえで一定の制限をもうけることです。制限されることは悪いことばかりではなく,敷地に一定の空きスペースをとらせることで、日あたりや風とおしを確保したり、火災による延焼(隣の家に燃え移ること)防止を図れる効果があります。
「閑静(かんせい)な住宅街ねー。ステキ!!」などどよく言いますよね。
このような場所(地域)は、建ぺい率が低い地域として市町村が用途を指定することで意図的に実現しています。これを用途地域といいます(詳細は次号で)
トモ子さん
「ふ~ん。圧迫感のない距離を保つには建ぺい率って役立つんですね。
わたしも旦那との建ぺい率は低めにしよっ,と」
旦那さん
「お酒,控えます・・・・」